最近、セミナー受講者からERPシステムの相談が増えてきました。
ERP(Enterprise Resource Planning)システム(統合業務システム)
と呼ばれる情報システムパッケージ製品のことです。
ひとことで言うと、企業の購買、生産、販売、会計、人事などのプロセスを
パッケージ化して、データベースで一元管理するシステムです。
導入のメリットとしては、大きく2つあります。
1.パッケージシステムを少し手直しして使うので、開発期間が短くてすむ
2.開発コストがあまりかからないので、導入コストが安く抑えられる
大企業のERPシステム導入は、だいたい一巡しました。
次は、中堅・中小企業だと言われています。
しかし現実は、中堅・中小企業のニーズよりも、
システムベンダーの販売戦略が先行しているようです。
●あなたの会社は、ERPシステムの提案を受けましたか?
中小企業の場合、大企業と違ってシステム専門の部署もないし、
最新のシステムに詳しい人材もいない、というのが普通です。
ですから、中小企業が新しいシステムの導入を検討し始めるきっかけは、
システムの老朽化(ハードやソフトが使えなくなる)が主な要因です。
ハードやソフトの買換えのタイミングで、システム屋さんから、
新システムの提案を受けます。
新しい提案を受けても、中小企業では、情報と経験が不足しているので、
自分で判断ができません。
そのため、次のようストレートな質問をいただきます。
「どこのシステムがいいですか?」
「相場はいくらぐらいですか?」
「いつ頃から検討すればいいですか?」
●あなたの会社は、システムを導入して、何を実現したいですか?
知識と経験のない人が、セールストークを鵜呑みにすると、
高い買い物になってしまいます。
先日、中小企業のERPシステムの選定のお手伝いをさせてもらいました。
システムベンダーから出された最初の見積金額は、7,000万円でした。
その会社に本当に必要な機能に限定して、再度提案してもらいました。
1社からではなく、4社から提案してもらいました。
いろいろ検討しなおして、最終的には約3,000万円に落ち着きました。
高い買い物をするときには、みなさん必ずやっていることです。
目に見えないシステムという製品、自分の知らない分野だと、
限られた情報の中で、安易に決めてしまおうとしてしまうのです。
★本当に必要な機能に限定して、システムを活用していきましょう!
(ERPシステムの導入で失敗したくない方)
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